拝啓 「ばね指」様、お元気ですか?

拝啓 「ばね指」様

 
拝啓 ばね指様

お元気ですか?突然ですが、私はあなたのことを前から不思議に思っていました。
なぜ、治療をしても中々よくならないんだ?と。いや全然よくならない、なぜ?手術するしかないのかと歯痒い思いを何度もしました。

しかし、ようやくあなたをどのように接したらよいのか、少しづつわかってきました。

まず、あなたについてわからない方もたくさんいらっしゃると思いますので簡単にあなたの人となりについて説明いたします。

原因によく言われるのが、いわゆる使いすぎ症候群。細かい手仕事を要する職種の方に多く見られる、と言われています。症状はいったん曲げた指が、関節が詰まったようになり伸ばせなくる。無理矢理力を入れて伸ばそうとすると、今度は「カックン!」と勢いよく伸びてしまう。この状態を表して「ばね指」と呼ばれるようになりました。

指を動かすためには腱(よくみなさんはスジと呼ぶ)というものが伸びたり縮んだりしています。
この腱が途中でふくらんでしまい、腱鞘(けんしょう)というものに引っかかってしまうためにこのようなカックンという「ばね現象」が生じます。

(http://homepage2.nifty.com/koto-orthopaedics/shounibaneyubi.html上記二枚の画像はこちらからお借りしました)

こちらも詳しい図が載っています。

痛みを訴える方もたくさんいらっしゃいますが、中には痛みを伴わないばね指もあります。これは私の臨床経験プラスばね指さんのコミュニティーにお邪魔して、実際ばね指でお困りの方に伺った情報です。

そこでは7人の方からお話を伺えたのですが、おもしろいことに7人中6人が朝に症状が強くなる(痛み、ばね症状、指が伸びない等)傾向にあることがわかりました。

痛みがいつもある「1人」、日中は痛みがないが朝のみ「3人」、全くの無痛ばね指「3人」。
簡単に分けるとこんな感じですが、これも調子によっては痛みが激しく出たり、または全く痛みがなくバネ症状だけ出るという変動がみられるようです。

この時点で、いわゆる「使いすぎ」が原因という説には無理があることに気付きました。夜寝ている間に指を使いすぎるなんてことがあると思いますか?日中(活動中)は症状が落ち着くという、お話からもわかると思います。

では、何であなたは「カックン」するのですか?

ばね指も慢性痛の部類に入ると思うのですが、こんなにはっきりと目でみてわかる症状を呈する慢性痛はあなただけです。他の慢性痛達は、なかなか目視することはできません、触って硬いとか、押して痛いだとか…。私にとって、あなたはとても興味深いです。だって、カックンって…。

そして更に近づきたくて、あなたのことをビシバシ調べました。

そこで、偶然にも「小児ばね指」がある、ということを初めて知りました。これは知りませんでした。これまでのばね指感を根本から180度ひっくり返されました。

ということは…他にもっと原因があるはずだ。匂う、匂うぞ。

そこで、更に追っかけました、あなたを。

で、ばね指はアレルギー症状の一種ではないか?と考えている方のサイトに出会いました。
ここはちょっと難しいことは端折らせてもらって、とにかく副交感神経が過剰に興奮することにより発症する、関節のアレルギー症状ではないかと?いう仮説にたどり着きました。

「本当かよぉ~!?」と私も初め疑いました。しかし、色々調べるうちに「ムムッ!」と唸ることがありました。

まず「小児ばね指」。子供は元来、アトピー・喘息・食物アレルギーと、アレルギー症状にこと欠きません。だから、子供にばね指がみられても不思議ではありません。

加えて、朝に「カックン」が多くみられるのも説明がつきます。
副交感神経は睡眠中に働く神経であり、寝起きなどの副交感神経が優位な状態で症状が強くでるのも腑に落ちます。

では、なぜ副交感神経が過剰に働くと指の腱が肥厚(ふくれる)のか?これは現段階ではわからないみたいです。

でも、とにかく副交感神経の過剰な働きを抑えることができれば、ばね指も治まるらしいのです。

副交感神経の興奮が強くなる誘因を遠ざける

1,甘いものを食べたない、食べ過ぎをしない。口の中に入れて甘いと感じると副交感神経は反応。白砂糖、黒砂糖、蜂蜜、三温糖、果糖、果物、水あめ、甘酒など食べるとアレルギーの症状が強く出ます。
2,油脂食品を含んだものを控える。肉、脂のきつい魚、植物油、特に時間がたって酸化したものは危険。
3,お酒は副交感神経を興奮させます。極端に飲みすぎると交感神経が今度は異常に興奮!
4,通常アレルギーを頻発させる食品は食べないように。(卵、乳製品、菓子類など)
5,間食。おやつ。飲み物もチョコチョコ口に入れていると副交感神経が興奮。
6,動物・犬・猫・鳥・ハムスターなどがいると症状が悪化します。
7,ぬるい風呂、ぬるい足湯、長湯はアレルギーの人はダメです。
8,着過ぎで身体を温め過ぎはダメです。特に子どもは一枚少なく、身体を動かすとアレルギーは改善します。
9,ホコリ、ダニ、人ごみなどの空気の汚れで排泄反応・副交感神経がひどく働きます。
10,車や暖房の排気ガス、炭酸ガスも副交感神経が異常興奮します。(ビール、炭酸飲料、入浴剤)
11,忙しさや心身の緊張状態から開放された後、その反動から副交感神経が異常興奮することが多いです。
12,布団に入って寝ようかというときにアレルギーの症状が出ます。昼=交感神経 夜=副交感神経が働きます。
13,煙草のニコチンは副交感神経を興奮させる。
14,低気圧(梅雨・夏)、季節の変わり目は副交感神経が働きます。雨降り。多湿。山へ登って気圧が下がったときも副交感神経が興奮。
15,薬物(農薬、食品添加物など体から排除しようとして副交感神経は働く)。化粧品。洗剤。食品添加物。金属アレルギー。

http://www.geocities.jp/seiketusiraku/index.htm 井穴刺絡研究会HPより)

試してみる価値はあると思います。何でもそうですが、ダメならまた次を探せばいいわけです。よくなるのであれば、手術でもいいし、注射をしてもよいと思います。それがリスキーだと思うなら自分でできる保存療法を探せばいいわけです。安全・安心・安価これが鉄則だと思います。

とにかく、上記の1~15の副交感神経の興奮を誘引することを避けることは、安全で安心で安価だと私は思います。全部は無理だと思いますのでできるところから始めれば「ばね指」とバイバイできるかもしれません。

長くなりましたが、ここまで書いたものも仮説に過ぎません。しかし、私が臨床で経験したことや不思議に思ったことを、すべてクリアしたのは「副交感神経過剰興奮によるアレルギー症状」説です。

これから、また毎日の臨床の中で検証していかなければなりません。
この理論以上に納得できる理論がでてくれば、すぐにまたこの場で紹介したいと思います。

「ばね指」様、まだまだあなたの実態は掴めませんが、いつか場末の居酒屋で酒を酌み交わしましょう!その日が来るのを楽しみにしております。

敬具

追伸

ご協力頂きました、ばね指でお困りのみなさん。大変貴重なご意見ありがとうございました。
まだまだ、わからないことばかりですが、みなさんのお役に立てるようこれからも精進いたします。

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噛みしめ呑気症候群って知ってますか?

噛みしめ呑気症候群って知ってますか?

 
昨日診た患者さんです。

一月ほど前から腰痛があるそうですが他に、何年か前より原因不明の四六時中感じる腹痛、ゲップ・オナラの回数が多いなどの症状があるそうです。

以前テレビで見て覚えていたのですが「噛みしめ呑気症候群」という病気?があるそうです。

噛みしめ呑気(どんき)症候群
おなかの中にガスがたまって気持ち悪い。肩が凝る。目の奥が痛む・・・一見、無関係に思えるこうした症状が、緊張やストレスでぐっと歯を噛みしめるという、ただ1つの原因で起こることが分かりました。あなたにも思い当たる症状はありませんか?

緊張を強いるときに「歯を食いしばれ」「口を結んで」と言われるように、私たちは緊張すると無意識に口元を締めてしまうようです。東京医科歯科大頭頸部心療科の小野繁教授は「そうすると舌が上あごにくっつき、その反射でだ液と空気を飲み込むことになるんです」と説明します。

1回に飲み込まれる空気の量は2~3ccで、1日50ccくらいまでは正常範囲とされます。しかし、いつも噛みしめ動作をしていると、胃や腸にたまる空気が200~300ccにも達するケースがあるそうです。「食べたものの偏りによる発酵や早食いだけでは、とても説明できない量なんです」

その結果として、通常以上のげっぷや胃のあたりの不快な膨満感、頻繁な排ガス、左上腹部の痛みなどが起こります。噛みしめ動作による緊張は首や肩にも波及し、肩こり、側頭部などの頭痛、あごや目の痛みももたらします。時には食道の異物感や食欲不振、胸部の痛みが起こることも。

小野さんはこうした多様な症状をまとめて、「噛みしめ呑気(どんき)症候群」と名づけました。複数の症状を訴え、いくつもの病院や診療科を訪ねた人が多いのに気づいたのがきっかけだそうです。患者さんの中には、消化器を胃カメラや大腸ファイバーで調べたり、頭部をMRIで調べるなど検査を繰り返した人も多いというので驚きます。

「従来の医療システムでは複数の症状を総合的に見る窓口がない。また、調べても消化器などに異常があるわけではないため、不快な症状がいつまでたっても解決しなかった」と小野さん。調べてみると、舌に歯の跡がつくほど恒常的に噛みしめている人もいることが分かりました。

実は、私も数年前に文部科学省で科学技術関係の取材を担当していた頃、腹部にガスがたまり、よくおなかが鳴って恥ずかしかった経験があります。その時は、ストレスのせいだなんて思いもよらなかったのですが、思い出してみると常に緊張していて、ぐっと口元を引き締めていた気がします。

小野さんは「噛みしめの起こるメカニズムを理解し、自分で下あごをリラックスさせたりマウスガードを装着したりして噛みしめを防止すれば、症状は改善します」とアドバイスしています。(毎日新聞)

簡単にいうと、長時間・あるいは短時間でも強い緊張が加わると顎に力が入り、口を食いしばったままの状態が続く。その状態で唾を飲み込むと空気も大量に飲んでしまう。それが胃に溜まったり腸に溜まったりして腹部に膨張感を感じ、ゲップやオナラになり排出される。

病院にいっても異常はなく、薬を飲んでも改善されなかったらしいのです。
はっきりいって痛みとは関係ないですが、少しでも改善されれば私も嬉しいし、患者さんも嬉しい。とりあえず昨日は腰痛にアプローチしましたが、今度からはそっちの方にもチャレンジしてみたです。

その方が先日、仕事中(野外での落ち葉集め)にいつも感じている腹痛を全く感じない瞬間があったそうです。その日は天気もよくすがすがしい気分で無心で落ち葉を片付けていたそうです。ふと、気付くとあの腹痛を感じない…。

体を動かしていると、何かいい脳内物質がブワッーと出るんだろうな(調べます!)。
私としてはこの体験を大事にしてもらいたいと思います。そのひとつの体験、気付きをヨイショヨイショして他の仕事をしている時も、少しでも似たような状態を感じることができれば、その練習をすればきっと継続的に痛みから解放されるのではなかろうか?

自分ひとりでは、素通りしてしまいそうな素晴らしい体験に共に意味を持たせ色づけしたい…。

では、お先に失礼あそばせ。