集団認知行動療法が腰痛の治療に有用集団

集団認知行動療法が腰痛の治療に有用集団

 

集団認知行動療法が腰痛の治療に有用集団
CareNet.com
2010/03/25(木) No.J001091

集団認知行動療法が、プライマリ・ケアにおける腰痛治療として有用なことが、イギリスWarwick大学医学部のSarah E Lamb氏らによる無作為化試験で示された。国際的なガイドラインでは、非特異的な腰痛が持続する場合は積極的に身体を動かすことが推奨されている。プライマリ・ケアでは、通常の治療よりも看護師による積極的な運動の指導の方が効果は高いが長期には持続せず、理学療法(体系的運動療法、鍼灸、マニピュレーション、姿勢指導)の長期効果もわずかなことが示されている。認知行動療法の長期効果については相反する結果が混在しているが、集団で行う場合は同じ問題を持つ患者同士の相互作用による改善効果やコストの軽減が期待できるという。Lancet誌2010年3月13日号(オンライン版2010年2月26日号)掲載の報告。

5月の末に認知行動療法カウンセリングの初級ワークショップに参加申込をしました。
対象資格が臨床心理士や医師、産業カウンセラーなどの対人援助専門職となっていたのですが、ダメもとで「柔道整復師は大丈夫ですか?」とメールをしたら「OK」とのことで早速申し込んだ次第であります。

畑違いのお門違いの馬の骨を覚悟して「聞くは一瞬の恥…聞かぬは一生の恥」精神で十二分に爪跡を残してきたいとおもっちょります。

会場が汐留なんですが行ったことありません…。方向音痴なわたしは不安でいっぱい♪
迷子になる確率…ピーピピーピーピピピー(計算機がはじき出す音)『キュウジュウニ・パーセント!!』

ちなみに去年は1回目普通に行けたところなのに2回、3回目に行ったときには迷いに迷って最後はタクシーに乗りました。嫌な汗をかきまくりまクリスティー。

症例~圧迫骨折と腰痛~その2

症例~圧迫骨折と腰痛~その2

 
先日の続き。

まず自己紹介をします。なにがどうなってこうなったのか…簡単に説明します。
他の方はどうか知りませんが、治療する側が自己紹介するなんて珍しいかな?と思いやっています。何でもちょっと変わったことがしてみたい年頃なのです。

先日のSさん、は色々な治療の経験がたくさんある方なので、すぐに納得頂けたようです。

前半の約30分はお話だけします。残り半分は筋肉を使った施術をします。
日常生活の話から家庭環境などの話をたくさんします(好きな食べ物、嫌いな食べ物も聞きます。これを聞くと結構楽しい)。

どういうことで困っているのか?どういう経過を辿ってきたのか?
これを聞くと今まで痛みとどう向き合ってきたのか、腰痛に対してどういう考えをもっているのかがわかります。

まず、これらの考えを修正すべく、いくつかの資料を使ってお話していきます。
Sさんの場合、典型的(圧迫骨折→長期安静→慢性痛)な慢性腰痛の経過を辿ってらっしゃるようなので、それに合わせて話を進めます。

あと、大事なのは良くなったらどういうことがしたいか?を聞くことです。
例えると「フルマラソンを走る!」とかは約束出来かねますので「軽くジョギングできるようになる」くらいまでで手をうってもらいます。

Sさんの場合は腰痛のせいで経営していた会社をたたむことになってしまいましたが、もう少し働きたいということを伺いました。
最終目標は「故郷に戻り、仕事をすること」に決め、確認しました。

次はそれに向かっての目標を一緒に考えていきます。
目標はなるべく細分化して少しづつ達成していくのがミソです。

今日はここまで。
帰りに加茂先生の著書を貸し出ししました。

腰痛の前で人はみな無力…

昨日、来られた患者さん。
30歳代の介護職の女性。介護の仕事をはじめてから腰痛と切っても切れない仲になってしまったそう。

医師から「脊柱管狭窄症」の診断を受け、この仕事はあなたには過酷なので転職して下さい、と医師に勧められたそうです。話を聞いていくと、典型的な筋痛症への道をたどってきているように思えた。

「自分で楽な姿勢か分からない」

その方に楽な姿勢はありますか?とたずねると、そう答えられました。これはなかなか衝撃的な発言でしたね、日頃虫も殺さない私も、いままでの間違った腰痛神話が憎くなる瞬間ですね。

「座った姿勢はよくない」「長い時間立っているのは腰によくない」「仰向けは腰に悪い」「うつぶせはもっと悪い」と言われ続けてきた結果でしょう、つらさが伝わってきます。

世間には「介護職=腰痛」や「運転職=腰痛」、「美容師=肩こり」「八百屋=声がでかい」「医師=金持ち」「小学校の先生=ロリコン(あっ!すいません)」などの職業別に決まった病気になる、みたいな思い込みがありますが、これもよくない。

腰の筋肉を圧すると過剰なまでに反応します。明らかな筋硬結が存在します。

「今、押してみて痛いのは筋肉です、筋肉が痛みを出すっていうことは知っていますか?」
と私がたずねると…

「え!?筋肉って痛くなるんですか…?筋肉痛じゃなくて??」

いやいや、この『筋肉痛』という言葉…本当にややこしいですね。まぁ筋肉が痛いのだから筋肉痛なんだけど…と思いながら。筋肉が硬くなると痛みを出すことがある、ということを説明しました。

それから、脊柱など構造の変化は痛みと関係ないこと、痛みは脳に記憶されてしまう、などの慢性痛症の説明などなどをしてみました。

急にこのような話しをすると、「ウソだぁ~なに言ってんの、この人」という反応の患者さんと、難しい顔をしながらも真剣に話を聞いてくれて、なおかつ分からないことがあれば質問してくれる患者さんと2パターンに反応がわかれます。

この方は後者の方だったのですが、このあたりを見ると本当に困っているのか、そうでないかが伝わってくる気がします。
この方は仕事が好きでまだまだ頑張りたいとおっしゃられました。

私が「今まで〇〇さんが、腰について考えてきたこと、周りの人たちから言われてきたこと、腰のためにやってきたこと、腰をかばうためにやってきたこと、全部いったん忘れて下さい」と言ったら

「デリートするって、ことですか?」と面白い返事が返ってきました。
一瞬、「んっ!?」と思いましたが「そうです、デリートするんです」と返しました。
こういう言葉が出てくることで何かが変わっていくような気が私はします。

最後にペインコーチングを受けませんか?というチラシを渡し、長谷川淳史氏の「腰痛ガイドブック 根拠に基づく治療戦略」を貸出ししました。

これでどうなるかは冷たいようですが、その方の問題だと私は思っています。私は私の知っている知識を総動員して、(改善すべき点は多々ありますが)やれることはやりました。

ラーメン屋でたとえるなら、私は精魂こめた一杯をお客さんの目の前に出したわけです。それを見て食べるか食べないかはそのお客さんの自由なのです。

ナルトもシナチクものりも味付けたまごもネギものっけたつもりです。

案外、麺を入れ忘れてたりして…ズコッ!!

症例~圧迫骨折と腰痛~その3

症例~圧迫骨折と腰痛~その3

 
Sさんの症例。
Sさんは週に一回、電車に乗って来院されます。それだけでとてもいい気分転換になるそうです。

慢性的に痛みを感じている方は、気分転換がヘタだったり、趣味の時間があったとしてもいつも痛みのことが頭から離れない傾向にあります。

「同じ姿勢で長時間いるのは腰に悪いからしない」とか「散歩も腰に悪いからしない」など、挙げればきりがありませんが、腰痛に対する呪いというか暗示は多岐に存在します。

聞けばSさんも趣味の編み物やミシンも腰を気にして短時間しかできない状態にありました。
それでも、何か趣味があることはとても大切なことです。

腰の為に歩いている、という人がよくいらっしゃいますが、私はあまりおすすめできません。
適度に歩くということ自体は大変、良い運動になるとは思いますが『腰』のためとか腰痛を改善するために歩いている、という時点ですでに腰痛の悪しき慣習に縛られてしまっているわけです。

せっかく、歩くのでしたら自由な気分で移ろいゆく景色を味わいながら行ってもらいたいものです。
「腰の為」「腰痛の為に一日一万歩!!」と眉間にシワを寄せて鬼の形相で歩いていても恐くて道行く人も避けていってしまいます。

Sさんもよく散歩をするそうですが、いつも腰のことを考えながら散歩したりサイクリングをしたりしていたそうです。

でも、いきなり「歩いても腰に負担はかかりませんよ」とアドバイスしたとしても中々聞き入れてもらえないとは思いますので、Sさんの場合でしたら『腰椎の圧迫骨折』と診断されているわけですから、画像診断と痛みの関係についてお話したりしながら徐々に恐怖心を取り除いてく必要があります。

こんな感じで患者さん自身が訴える動作・行動を精査しひとつづつにアドバイスしていくのですが、大体ひとつかふたつ安心してできるようになれば、そこからはドミノ倒し式です。

このようにいつ壊れるかもしれない腰のことを考えながら動作をするのは、いつ割れるかわからない薄氷の上を歩いていく様に似ています。

そこに遠くから声が聞こえます。

「おぉ~い!ここの氷は小錦が歩いても割れないぞ~。大丈夫、大丈夫」

これが私の声になります。

死に値する痛み

死に値する痛み

 
先日、診た患者さん。

一年ほど前にも一度治療をした20歳代の女性。
慢性的な頭痛、肩コリ、腰痛に悩まされ、鎮痛剤を常時服用している。

高校生の頃から、頭痛を感じてはいたが今の職場に転職してから症状がひどくなる。
その他、アレルギー性鼻炎などの症状がある。

問診してみると、昨年よりちょっと悪くなっている感じがする。
30分ほど問診と痛みのカラクリ説明などに費やす。

この方はこちらにお住まいの方ではないので、続けて治療することができません。
一回の治療で、色々説明するのは時間が足りないなと感じる。

いざ、触診&治療。
いつも痛みを感じていると言っていた後頭部、右の腰の筋に触れると過剰に嫌がる。

少し時間を置いて再度チャレンジするも、軽く圧迫するだけで飛び上がる様。
こういう時は無理しないようにしています。

この方は「痛み」という感覚に過敏になっている印象を強く受けました。
その旨を最後に説明して治療を終えました。

あんまり触れないという場合は多々あると思われます。
その場合はやはり、何回か繰り返し治療する必要があると思われます。

携帯電話の電波が3本立ってる様に、自分の身体を守るために痛みを感知するアンテナがビンビンな状態とでもいいましょか。
一年前に治療したときは、そんな印象を受けませんでした。すんなり治療に応じてくれたような気がします。

以前からこの方とは定期的に連絡を取っていますので、日常的に強いストレスにさらさていることはわかっています。その辺りが影響しているようです。

今回、勉強になったことは「問診も重要だけど、同じくらい触診も重要」だなと感じました。
言葉は意識的・無意識的に出たり、出なかったりしますが、押されて痛いとか痛くて飛び上がるとか言葉より表現豊かな、体から発せられる言葉みたいな感じがしました。

心の声と体から発せられる声の両方に耳を傾けねばなりません。

慢性痛に悩む人は「こんな強い痛みが続くと、そのうち死んでしまうのではないか?」と考えるそうです。「腰痛放浪記 椅子がこわい」でおなじみ夏樹静子さんもその著書にそう記しています。

この方もそうポツリと仰っていました。

先日も書きましたが、それはまるで真っ暗で何も見えない道をたった独りであてもなく歩いているようなものです。