診断って…ともう一度考えてみました

2010. 10. 26 日経メディカルオンライン
特集●睡眠診療アップデート Vol.2
「眠れないなら睡眠薬」の前に
非専門医でもできる「睡眠衛生指導」

不眠を訴える患者のみならず、患者の睡眠状態の把握はプライマリケア医に必須といえる。だが、睡眠障害だからといって「ただちに睡眠薬を処方すべきではない」と睡眠の専門医は語る。処方前にまず行うべき対応をまとめた。

レントゲンにMRI、CTスキャン…診断機器3種の神器。
私はこれらを用いて診断することはできません。昔は接骨院でも非合法的にこっそりレントゲンが撮れるところがあったそうですが、今は昔…の話でございます。

徒手で行う診断に必要なものと言えば「経験」と「知識」でしょうか?
しかし私のような若輩柔整師ではこの2本柱のふたつとも足りないわけです。

レントゲンなどの診断機器も使えない、経験も知識も足りない、と嘆かない。
「ない」からこそ、できることがある。

それはなんだろう?

私の結論!それは丁寧な問診・視診・触診である。

私は医師に時間を多く割いてくれとは言わない。ただ、5分でよいから、私の状態について考えて欲しいだけだ。一度でよいから私のことだけを考え、短い時間でよいから気持ちを通わせ、病気を知るのに私の身体を診るのだけでなく心の中も探ってほしい。
症状はひとりひとり異なるのだから…血液検査や骨のスキャンを命じるように、私は医師に私をスキャンして欲しい。前立腺だけでなく、私の精神を探って欲しい。
そのように認めてもらえない限り、私は私の病気以外の何ものでもなくなる。

「治せる医師 治せない医師」 バーナードラウン著 小泉直子訳 築地書館

これはエッセイストのアナトール・ブロヤードさんが前立腺癌で亡くなる直前に、医師への訴えを切々とつづった文章です。


最近この本を読み返したのですが、良いです。臨床にたずさわる方に是非、読んでいただきたい。
タイトルこそ「医師」と銘打ってありますが、読みやすくわかりやすい、ありがとうございます。

医師は初診のときに患者の話を聞くべきだ。そうすれば思いやりのある医師だという信頼を築くことができる。患者の話に耳を傾けるには、細やかな感受性が必要だが、これこそ医師の最も強力な診療手段である。
実際、問診を丁寧に行う医師は、問診だけで症例の70パーセントに正しい診断を下している。
これは、現在行われている検査やテクノロジーのどれと比較してもはるかに高い数字だ。

以上、上記同書より引用

リンクした記事に>チェックリストで睡眠障害がありそうだと分かった。あるいは「最近眠れなくて…」と患者からの訴えがあった。この段階で睡眠薬の処方や精神科への紹介を考える非専門医が少なくないが、その前にまず、「あまりに早い時間に床に就いていたり、長時間の昼寝をしていないかを確認してほしい」と足立氏は強調する。と、あります。

初診時に医師が、ただ一言「昼寝はしていませんか?そのせいで夜眠れないのではありませんか?」と聞くだけで、最新の診断機器を使わずとも不眠の原因を診断できてしまうこともあるわけです。

私は診断機器を使えません。
最低でも『問診・触診・視診』、最高でも『問診・触診・視診』なわけです。

いい意味で開き直れば、それしかできないわけです。
ラウン氏曰く「問診だけで70パーセント正しい診断ができる」ということです。これは診断機器を使えない柔整師にとってはとても力強い言葉です。

「丁寧な問診」=「時間をかけた問診」ということでもないのでしょう。経験を積んでいく内に『診断の妙』たるものが育まれていくのでしょうから、それまではある程度の時間をかけてじっくりと問診・視診・触診を行う必要があるのではないかと考えています。

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