白色ワセリンを塗って日光に当たるとシミができやすくなるのか?

先日、ブログ内でワセリンについてのご質問をいただきました。

「ワセリンを塗った肌を日光に長時間当てるとシミ・日焼けの原因になるとか聞いた事ありますが・・教えて下さい」

ということでした。

まず、わたしが調べたところによると、市販されている白色ワセリンは高純度でシミの原因にはならない。
さらに純度の高いプロペトやサンホワイト(商品名)はさらに安心である。
日焼けに関して言えばワセリンも油の仲間なのでサンオイルのような作用があると考えられる。

ということです。まぁネットに転がっている情報ですからアイブロウ・サリバ(眉唾)です。

そこで、石岡第一病院・傷の治療センター(当時)の夏井先生にメールで伺ってみました。

ワセリンは鎖状飽和炭化水素,つまり,炭素と水素の二重結合のみでできている物質です。そのため、不飽和炭化水素と違い、常温では反応性は極めて低い物質です。

飽和炭化水素を他の分子と反応させるためには,この二重結合を切り離し、その後に他の分子を結合させる必要がありますが、この「二重結合を切り離す」のに多くのエネルギーが必要になります。つまり、他の分子と反応させるためには多量のエネルギーを外部から投与しなければいけません。この「切り離しのエネルギー」が高いほど他の物質とは反応しにくくなります。
ワセリンはまさにこの「反応しにくい物質」です。だから、ワセリンは生半可なことでは他の物質と反応してくれません。

一方,紫外線は電磁波の一種ですが,電磁波が持つエネルギーは波長の長さで決まりますが,紫外線波長の電磁波(光子)が持つエネルギーは,前述の二重結合を破壊するのに必要なエネルギーより小さいため,紫外線はワセリンを変性させることは不可能です。従って,紫外線を当ててもワセリンの分子は安定していて,他の分子と結合できません。
要するに、「ワセリンを塗って日に当たるとシミになる」というのは都市伝説です。

なぜこの都市伝説が生まれたかというと、昔の精製度の低い黄色ワセリンには不純物が含まれていて、この不純物が不安定であって他の分子と容易に結合し,様々な症状を起こしたからです。
現在の白色ワセリンはかなりの高純度ですし、プロペトはさらに純度が高くて不純物をほとんど含まないので、人体には極めて安全な物質です。

上記がご回答いただいたメールの内容です。

ちょっと語句が難解ですが3回読むとわかります!

3回、読みましたでしょうか?

ワセリンは非常に単純な分子で構成されているので「反応が鈍い」。ちょっとやそっとの紫外線ではこの鈍感さんを振り向かせることはできないようです。よってワセリンと日光は『お付き合いする事ができない』。ということはシミという名のベイビーは産まれない…。ということでしょうか。

しかし、精製度が低い昔のワセリンは不純物が多く含まれていたため、ほかの分子と結合しやすく様々なトラブルを起こしてしまっていた…ようです。

結論としては「白色ワセリンを塗って日光に当たってもシミはできない」ということです。

また、夏になったらわたしが実験して確認してみますので、またここで報告したいと思います。

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