双方向的コミュニケーション

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双方向的コミュニケーション

 
先日、敬身会で発表した内容をここで改めて考えてみたいと思います。

CBTコミュニケーションで目指すべきなのは高度で専門的な対話ではなく、いつも私たちが何気なくやっている気分のよい対話をすることだと考えられます。
それは「適度に聞いて対応する」ということになります。難しく聞こえますが要するに普段の対話で行われていることです。特別な専門的対話ではなく、友人同士の対話、親子の対話。職場での対話など日常的に何気なく行われているものです。
日常生活で行われる気分のいい対話をクライエントとの間で行うことをCBTコミュニケーションは目指します。

それでは“気分のよい対話”のコツとは…?

①率直である②テンポが適度である③双方が同程度話す
④わからないことは訊く⑤相手の発言を尊重する

①と②は当然のこととして③の「双方が同程度話す」というのがCBTの特徴で傾聴型のカウンセリングとは一線を画すところです。CBTではカウンセラーも結構しゃべります。
そして④ですが、わからないことは訊きます。しっかりと訊いたうえで⑤相手の発言を尊重します。

双方向的コミュニケーションとは聞く一方ではなく、また話す一方でもなく、お互いに話をしてく、活発に対話をしていく、ということなのであれば普段、無意識的にできるのですがカウンセリングに来る人は落ち込んでいたり、怒っていたり何らかの問題を抱えていたりする人が多いので、そういう人に対してカウンセラー側が意識的にそのような対話を構築していく、ということになります。

双方向的な対話のコツ

①親切であること②物わかりが良過ぎないこと

の2点が挙げられます。これも①は当たり前のことです。
②は特に日本で臨床心理学の訓練を受けてきた人たちは気を付ける必要があることだと思われます。共感は大切ですがカウンセラー側の推測で理解したつもりになって共感するのではなく、あくまでもクライアントが話してくれたことに基づいて、つまりクライアントが提供してくれたデータに基づいて理解を進めていく必要があります。
そのためにはクライアントに具体的なデータを出してもらうしかない、すなわち極力具体的に話をしてもらうしかないのです。
具体的なデータを持っているのはクライアントだけです、カウンセラー側は最初は何も知りません。ですからクライアントに教えてもらう必要があるのです。
それに基づき最後に受容・共感し、それをクライアントに伝えるのが重要なのです。

(「認知療法・認知行動療法カウンセリング 初級ワークショップ」伊藤絵美 星和書店 2005)

従来、病院や接骨院で行われる医療コミュニケーションは主に医師や施術者が指導権を握り行われてきたと考えられます。
治療を与える側が与えられる側に対して一方的に話をしていくスタイルです。

認知行動療法ではクライアント(患者)もカウンセラー(施術者)も同じくらい話をします。
というかカウンセラーがそうなるように話を進めていきます。それがひとつの大切なスキルになります。

ですから難しい専門用語は使えません。使うとしてもしっかりとした説明が必要になります。
わからないままコミュニケーションを進めていくのは非常にストレスです。
わからないことはその場で聞く。これも従来の医療コミュニケーションに足りない要素です。

問題はクライアントの中にあります。突き詰めればそこにしか問題はないわけです。
地球上のどこを探しても他のところにはありません。

それを上手に引き出すのが腕のいいセラピスト、ということになるのでしょう。
もち私はそうなりたい…。

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