出血の止め方について

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出血の止め方について

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新しい創傷治療ホームページより。

それとは別に,速攻でやめて欲しいのが「手を怪我したら心臓に近いところを縛る」という大間違いの「常識」。さっきも手関節部を2センチほど切った患者さんが来たんですが,ご丁寧にも手首と上腕2箇所をタオルできつく縛ってきたため,浅い傷にもかかわらずかなり出血していました。
「前腕での腕切断」くらいの怪我だったら縛らないと止血できないけど,それ以外の外傷では,心臓に近いところを縛れば縛るほど,出血が多くなります。
保健体育の本には今でも「怪我をしたら心臓に近い部分を縛る」って書いてあるんでしょうか? 小中学校の先生,ご存知でしたらご教示下さい。

出血の止め方

ちょっと創傷治癒とは離れますが,家庭でもできる出血の止め方について。

皆さん,けがをして出血が止まらないとき,どうしていますか? 心臓に近い方を縛ってなんかいませんよね?

指先を包丁で切ったり,野菜スライサーで皮膚を「スライス」してしまったりすると,びっくりするくらい出血し,止まらないことがあります。こういう場合どうするか?  
実は,「傷口にガーゼなどを当て,強く圧迫し,心臓より高い位置に指を上げる」だけでいいのです。動脈が切れている場合でも,これを5分くらい続けると,大体出血は止まります。5分で血が止まっていなかったら・・・・もう5分続けてください。

この場合,一番してはいけないのは「心臓に近い方を縛る」こと。なぜかというと,下手に縛るとかえって「出血が多くなる」からです。

病院で採血するとき,上腕あたりをゴムで縛って採血しますよね。これは縛ることで前腕に血液を貯め,採血しやすくしているのです。実際,ゴムで縛らずに採血することはほとんど不可能でしょう。
けがをした際「心臓に近い方を縛る」のはこれと同じで,縛った先の方に血液が溜まり,これが傷口から出ることになり,どんどん出血します。こういう場合,心臓に近い方を縛っているものを緩めると,出血がぴたっと止まるんですね。

なぜこうなるかというと,動脈と静脈の構造の差があるためです。動脈は非常に丈夫で,ガス管みたいなものですが,静脈はほとんどペラペラ。しかも動脈は高い圧力がかかっているのに,静脈の圧は非常に低い。
となると,中途半端な圧力で圧迫すると静脈はすぐに潰れてしまうのに,動脈は潰れずに開存し,血液が流れているということになります。

つまり,上腕あたりを縛ると,「静脈だけ閉鎖し,動脈だけ開存」していることになります。となると当然の如く,前腕より先は「血がどんどん入ってくるけれど,出口がふさがれている」状態になります。
ここで,ちょっとでも傷があるとどうなるかというと,出口を求めて溜まりに溜まった血液が,我先にと傷口から出てくるわけですね。

時々,止血材と称する市販の怪しげな軟膏や粉をつけて来る人がいますが(あと田舎だと,タバコの葉をつけてきたりするんだ),これは絶対に止めたほうが良いでしょう。キズドライと同じで,感染をおこす原因になるだけです。

(2001/10/26)

映画やドラマでみかける主人公がヒロインのこさえた深めの傷に対して、これ見よがしに自分の着ているTシャツとかを歯で裂いて、有無も言わさずに傷口の上を縛り止血を図ろうとするのを真似してはいけませんよ。

ブルース・ウィリスでもシルベスター・スタローンでもしちゃいけません。

出血部の上から清潔なタオル等で圧迫、できれば心臓より高い位置にもっていきしばらくすると、大体の出血は治まるそうです。

出血した際にはお試しアレ~。

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