特集!痛みシリーズ~その2~カウザルギー

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特集!痛みシリーズ~その2~カウザルギー

 

二回目となりました、痛みシリーズ。今日は全くもって聞きなれない「カウザルギーhttp://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/pain-crps.html」という症状から痛みの本質に迫ってみましょう。

カウザルギー(灼熱痛)の始まりは、鉄砲傷や交通事故などの比較的損傷の激しい末梢神経の損傷のあと発症します。いったん痛みがはじまると、六ヶ月以上は続くのが普通で、一年以上たっても痛みを訴える人が、全体の四分の一くらいいます。

カウザルギーには前回とりあげました幻肢痛との類似点がたくさんあります。まず第一に、そっと触ったくらいでも痛みの発作を引き起こすこと。第二に損傷を受けた神経を取り除いたり、腕あるいは脚を切断しても、痛みはおさまらないこと。第三に交感神経の興奮状態が見られること。

しかし、幻肢痛ではみられないカウザルギー独特の特徴もあります。それは、聴覚(突然聞こえる大きな音)や視覚(視野の速い動き)など、いわゆる驚愕反応を招くような刺激が、痛み発作を引き起こすことです。第二次世界大戦中、カウザルギーの患者さんを発作から守るため、飛行機の病院上空通過を禁止するよう、海軍の軍医が政府に願い出たという逸話があるくらいです。カウザルギーはもまた、今まで考えられてきた痛みの理論では説明できない痛みの謎であり、幻肢痛の場合と同じように、痛み情報を処理する中枢(脳の)機能の異常を考えなくては説明できません。(痛みの心理学 中公新書 丸山俊彦 1989年 25~26ページ一部改変)

えぇー難しいですねぇ~。まとめますと…。

前回の幻肢痛では四肢(手や脚)を切断した場合に切断されたはずの手や脚に痛みを感じるということでしたが、今回のカウザルギーでは四肢の切断がなくても比較的激しい外傷を受けただけで似たような症状が起きると、そしてそれは末梢の手足だけではなく、中枢の脳のレベルでも何か異常が起きており、それが痛みの原因になっているのではないか…ということです。

ということは、損傷した手足が外科手術ののち、見た目的には完全に治癒したとしても、脳の方にもアプローチしないとカウザルギー(痛み)症状はそのままになってしまう…何てこともあるのではないか?

だって脳はまだ治癒してないもん(頭も怪我したということではなく)。

ググッ!と還元すると、全ての痛みに対しても障害の起こっている部分(腰痛・肩痛・膝痛・肩コリ・ヘルニアetc)の治療はもちろん、中枢(脳)にもアプローチをしないと治療として不十分ではないのか?と考えられるわけです。

現代の医療行為のほとんどが末梢のみにアプローチする形態をとっています。

が、そこに一石投じたいです。

~追記~

カウザルギーとまでいかずとも痛みが聴覚や視覚の影響を受けることはよくあります。
特に視覚から得られる情報には強く影響されるのではないでしょうか?

以前、3歳になる長男に輪ゴムを指にひっかけて飛ばす“指鉄砲”というのでしょうか?あれを何も知らない長男に向けたことがあります。
もちろん長男はそこから輪ゴムが飛んでくるとは思わずニコニコしてこちらを見ています。
50センチくらい離れたところにいたのですが、長男の胸の辺りを目がけて発射!!
「パチーン」とクリーンヒット。一瞬なにがなんだかわからない顔をしていましたが、次の瞬間大泣きしました。

かなり残酷な実験ですが、いつかは乗り越えなくてはならない道…。獅子が子獅子を千尋の谷に突き落とした劇的な瞬間です。

それ以来、指ゴム鉄砲を長男に向けると「だいっきらい!」と言われるようになりました。
長男の中で「指ゴム鉄砲」=「痛み」という方程式が成り立ったわけです。

これを踏まえると指ゴム鉄砲がトリガーになり、それで痛みの記憶が自動的にフラッシュバックされ、無意識的に体が拒否反応を起こす、ということがわかります。
ここでポイントなのが指ゴム鉄砲単体だけでは拒否反応のトリガーにはなりえない、ということです。

先ほど私の長男が身をもって証明してくれた通り、「指ゴム鉄砲とはそこから輪ゴムが勢いよく飛んでくるものであり、それが体に当たると痛みが発生する」という経験という情報がなければ拒否反応は起こりません。

日本人が梅干しを見ただけで(あるいは聞いただけで)唾液が出てくる現象。
梅干しの味を知らない外国人は梅干しを見ただけでは唾液が出ない現象。

その外国人の方に「この食べ物はメチャクチャ酸っぱいんですよ」と目の前で食べて見せてその酸っぱい表情を見せた途端、外国人の方の唾液腺が刺激されジワッとなるかもしれません。

興味深いですね。面白いですね。
私はいつも子供が痛がる様子を観察するのですが、あんまり度が過ぎると伴侶に怒られますので皆様も十分気を付けて観察してくださいね。

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