こういうことって結構大事~病状のベクトル~

http://paincouch.exblog.jp/13829108/

こういうことって結構大事。

新しい創傷治療から引用

「傷は痛くないですか? 昨日より楽になりましたか?」・・・これが日々の外傷治療、熱傷治療で最も重要な問診項目です。もしも「痛くないです。昨日より楽になりました」と患者さんが答えたら治療がうまく行っていると判断できますが、「痛いです。昨日と全然変わりません」という答えだったら治療が奏功していないことを示します。

炎症の四徴候と言えば腫脹・発赤・疼痛・局所熱感ですが、炎症の有無を診断する上で一番重要なのは「疼痛」、ついで「発赤」、そして「腫脹と局所熱感」はそれほど重要ではありません。なぜかというと、疼痛がもっとも鋭敏な症状であり、炎症(感染など)があると真っ先に痛みが生じ、発赤はそれより遅れます。そして、治療がうまく行っていれば真っ先に痛みがなくなりますが、発赤はまだ残っています。だから、発赤で診断すると「炎症の起こり始め」を見逃してしまうし、「既に治りつつある」のにまだ発赤があるから炎症がある、と判断を誤ることになります。

「傷は痛くないですか? 昨日より楽になりましたか?」という問いかけは特に、前日、自分が診ていない患者(例:夜の救急外来を受診して治療を受け、翌日、私の外来を初めて受診)の診察では特に重要です。前日の発赤の様子は分からないし、患者さんに「昨日より赤みは落ち着いていますか?」と質問しても患者さんは答えようがありません。しかし、「昨日より楽になったかどうか」は何より患者さんが自覚しています。つまり、疼痛の有無は炎症が悪化しているのか良くなっているのか、つまり「病状のベクトル」がどちらを向いているのかを的確に教えてくれるのです。

こういうことって傷の治療に限らず大事なことですよね。
特に我々、柔整師はレントゲンやMRIなど撮れませんから、患者さんから話を聞いて経過を見立てるしかありません。

それとそういった会話の中から患者さんが「どういうことが心配なのか?不安なのか?」というようなことを聞き出すと施術者との間で共有することができます。その中から信頼関係が生まれてくるのであろうと私は思っています。

最初は痛みで曇っていた顔が日を追うごとに和らぎ、笑顔が見えたときお互いに「もう、これで大丈夫」と思えるのでしょう。

自分に自信がなかったり忙しかったりすると、ついつい「昨日より楽になりましたか?」と聞くことをためらってしまうこともあります。が、それじゃイケン!とこの記事を読んで思いました。

「病状のベクトル」を見定めるのも腕の見せ所ですね。信頼なくしていい治療なしです。勉強になります。

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