腰痛患者に迅速な画像診断は不要

接骨院ではもちろん、レントゲンは撮れません。
MRI・CTスキャンも御法度です。

でも、骨折や脱臼の施術ができる…。
私たちの業務を知らない人(大概の人が知らないが…)が聞いたら「?」マークですね。

「われわれぇ~柔道道整復師の業務はぁ~(運動会の選手宣誓のように…)」

「柔道整復師」とは、ほねつぎ・接骨師・整骨師として広く知られ、厚生労働大臣免許の下で打撲、捻挫、挫傷(筋、腱の損傷)、骨折、脱臼などの施術をする職業の正式名称です。
柔道整復師は、大学受験の資格がある者が3年以上、国が認定した学校・大学で専門知識を修得し、解剖学、生理学など11科目の国家試験をパスして取得できる資格です。

柔道整復師が施術を提供する接骨院や整骨院は公的に認められた機関であり、保険医療機関と同じように保険証でかかることができます。また病医院等での勤務やスポーツトレーナーとして、活躍の場を広げています。介護保険制度の中でも、ケアマネジャーや機能訓練指導員として福祉分野に貢献しています。

柔道整復術は日本古来の医術の一つで、「柔術」の活法を基本とし怪我人を回復させる技術として伝承されてきました。明治以降、この技術に東洋や西洋の医学技術を織り成して発展向上を遂げ、現在は骨・関節・筋・腱・靭帯など運動器に加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」という独特の手技によって整復・固定・後療等を行い、人間の持つ自然治癒能力を最大限に発揮させる治療術です。

日本柔道整復師学会 http://www.shadan-nissei.or.jp/judo/index.html

わたしはいつもこう考えています。
「レントゲンが撮れないからこそ、できることがあるのではないか?」

負け犬の遠吠えかもしれませんが、いつもそう考えています。

Lancet誌から
腰痛患者に迅速な画像診断は不要
1800人を対象としたメタ分析の結果
大西 淳子=医学ジャーナリスト
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/lancet/200902/509553.html

腰痛治療のガイドラインは、重症を示唆する徴候のない急性腰痛の患者に対する画像診断を推奨していない。にもかかわらず、画像診断は広く行われている。米国オレゴン健康科学大学のRoger Chou氏らは、重篤な基礎疾患が見られない腰痛患者に対して、迅速に画像診断を行った場合と、画像診断なしに通常のケアを実施した場合の臨床転帰を比較した無作為化試験を対象に、メタ分析を行った。得られた結果は、迅速な画像診断は不要であることを示した。詳細は、Lancet誌2009年2月7日号に報告された。

重篤な基礎疾患(癌、感染、馬尾症候群など)の徴候がない腰痛患者にも画像診断は利益をもたらすのか。著者らは、そうした患者が受診した場合に、早い段階で画像診断を行う方法と、イメージングなしで通常の治療を開始する方法の臨床転帰を比較する系統的レビューとメタ分析を実施した。

著者らは、以上の結果に基づいて、重篤な基礎疾患が見受けられない腰痛患者に迅速な画像診断を行っても、予後の改善はないため、イメージングの日常的な適用は避けるべきだ、と結論した。

迅速な画像診断は、放射線被曝とコスト上昇をもたらし、場合によっては不必要な侵襲的治療の施行を招く可能性もある。ただし、腰痛患者の多くが「画像診断は行われるべきだ」と考えていることを示すデータもあるため、画像診断に利益がないことを患者にも伝える必要があるだろう、と著者らは述べている。

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