死に値する痛み

死に値する痛み

 
先日、診た患者さん。

一年ほど前にも一度治療をした20歳代の女性。
慢性的な頭痛、肩コリ、腰痛に悩まされ、鎮痛剤を常時服用している。

高校生の頃から、頭痛を感じてはいたが今の職場に転職してから症状がひどくなる。
その他、アレルギー性鼻炎などの症状がある。

問診してみると、昨年よりちょっと悪くなっている感じがする。
30分ほど問診と痛みのカラクリ説明などに費やす。

この方はこちらにお住まいの方ではないので、続けて治療することができません。
一回の治療で、色々説明するのは時間が足りないなと感じる。

いざ、触診&治療。
いつも痛みを感じていると言っていた後頭部、右の腰の筋に触れると過剰に嫌がる。

少し時間を置いて再度チャレンジするも、軽く圧迫するだけで飛び上がる様。
こういう時は無理しないようにしています。

この方は「痛み」という感覚に過敏になっている印象を強く受けました。
その旨を最後に説明して治療を終えました。

あんまり触れないという場合は多々あると思われます。
その場合はやはり、何回か繰り返し治療する必要があると思われます。

携帯電話の電波が3本立ってる様に、自分の身体を守るために痛みを感知するアンテナがビンビンな状態とでもいいましょか。
一年前に治療したときは、そんな印象を受けませんでした。すんなり治療に応じてくれたような気がします。

以前からこの方とは定期的に連絡を取っていますので、日常的に強いストレスにさらさていることはわかっています。その辺りが影響しているようです。

今回、勉強になったことは「問診も重要だけど、同じくらい触診も重要」だなと感じました。
言葉は意識的・無意識的に出たり、出なかったりしますが、押されて痛いとか痛くて飛び上がるとか言葉より表現豊かな、体から発せられる言葉みたいな感じがしました。

心の声と体から発せられる声の両方に耳を傾けねばなりません。

慢性痛に悩む人は「こんな強い痛みが続くと、そのうち死んでしまうのではないか?」と考えるそうです。「腰痛放浪記 椅子がこわい」でおなじみ夏樹静子さんもその著書にそう記しています。

この方もそうポツリと仰っていました。

先日も書きましたが、それはまるで真っ暗で何も見えない道をたった独りであてもなく歩いているようなものです。

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